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DL :
月明り。
隙間から差し込む光が、自ら抱きしめる褪せた絵画に色をつけた。
さむい、くるしい、いたい。
一体いつからだろう?
どうしてここにいるのだろう?
ここで何を待っているのだろう?
悲願が叶う事は無く、只々色が降り注ぐ。
そう、私はただ————
皆が、妬ましかったのだ。
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DL :
エモクロアTRPG
『悲願への染描』
[メイン] DL : 開幕です。
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DL :
どのような理由でも構わないが、共鳴者は堂田志保から依頼を受ける事になる。
堂田志保の娘である堂田凛が、自ら手首切り自殺未遂を図ったようだ。
[メイン]
DL :
依頼を受ける場所は何処でも良い。
彼女に呼ばれ家へと向かっても良いし、何処かの喫茶店で待ち合わせを行っても良いだろう。
もし凛の友人関係にある共鳴者ならば、たまたま彼女の家に訪れたタイミングで母親から話を聞くことになるかもしれない。
[メイン] DL : いずれにせよ、堂田志保は共鳴者に対していくつかの話をしてくれる。
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園崎 魅音 :
「ちょいちょい志保さん!?それってマジの話!?」
ライムグリーン色のポニーテールをなびかせる少女の顔には、驚きの色がハッキリと浮かび上がっていた。
場所は喫茶店、志保に呼び出されることなど滅多に無く、何事かと思えば、これであった。
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堂田 志保 :
「ええ。本当の話よ、魅音ちゃん」
憔悴しきった顔で魅音にそう話す。
[メイン]
園崎 魅音 :
「………志保さん」
そんな表情を見て、冗談でもなんでもなく、事実だと悟り。
[メイン]
園崎 魅音 :
魅音の知る、堂田 凛という女性は、少なくとも自殺という行為に手を出す人ではなかった……はずである。
少し気の強いところはあるが、基本的には明るい人で、魅音も世話になっていた。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「それで、その凛は?病院にいるのかしら」
魅音とは対照的、黒髪お下げに黒と灰色のストライプの制服、不健康な程白い肌にゴシックメイク。
ブラックコーヒーの入ったカップをソーサーに置きながら視線だけを志保に向ける。
[メイン]
園崎 魅音 :
静かに、自分の前にある白いマグカップに入ったブラックコーヒーを口にする。
そして、ウェンズデーの問いと同じ内容を口にしようとしたところで
ちょうど、その問いを隣で聞いて、こくりと頷く。志保に視線へ向けたまま。
[メイン]
堂田 志保 :
「はい。娘は…凜は今は町の如月病院に入院していて、つい先日、意識不明から回復したばかりなの」
ウェンズデーの問いかけにうなずきながらそう答える。
[メイン] 園崎 魅音 : 「良かったぁ~!もー、心配させちゃってー……凛さんってば、どうしちゃったのやら……」
[メイン] 園崎 魅音 : 「何はともあれ、お見舞いに行かなくちゃだねー!それに……凛さんに何があったのか、聞かなくちゃだし、あたしも色々世話になってる人だしさ」
[メイン]
園崎 魅音 :
「ウェンズデーちゃんと矢吹ちゃんは、時間、どうかな?」
二人へと目を向けて。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「自殺志願者へのインタビューなら喜んで」
そう言いつつ再びコーヒーを一口、この店…安っぽい看板をもう少し変えれば客ももっと賑わうだろうと内心考えると思考を凛に戻す。
[メイン]
園崎 魅音 :
「たははは……ウェンズデーちゃんは相変わらずだね~、ま、そういうところがおじさんも面白いと思ってるんだけどねー」
へらへらと笑いながら。
[メイン] 園崎 魅音 : 「矢吹ちゃんの方はどーかな?」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「あの気の強そうな人が……」
白いバンダナに青色の短ラン、日輪の紋入りグローブを身につけた少年が今でも信じられなそうに呟き。
「分かりました!俺もお世話になってる人ですし、俺も行きます!」
気合いを入れ直して、そう答える。
[メイン] 堂田 志保 : 「凜は…あの子は決して自殺をするような子じゃない。何か理由があるはずだわ」
[メイン]
園崎 魅音 :
「ん、それじゃあ決まりだね! はい、志保さん、あたしもそう思ってます」
こくりと頷いて。
[メイン] 堂田 志保 : 「でも、私には何も話してくれないの。仲が良いあなた達ならもしかしてって思って、こうやって来ていただいたの」
[メイン]
堂田 志保 :
「だから…よろしくお願いします」
そう言うと、3人に深々と頭を下げる。
[メイン]
園崎 魅音 :
「なるほどねぇ……」
肉親だからこそ言えないことは、確かにあるだろうねぇ、と考えながら。
[メイン]
園崎 魅音 :
「任せといてくださいよ!この三人できっちりと、凛さんのサポートしまくっちゃうんで!」
そう言い、ウェンズデーと矢吹の肩に腕を回して、自分の方に引っ張り、志保にニッカリと笑う。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………」
あからさまな不機嫌面。
しかし断らない、単純に好奇心である。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「うわっ!わ、わかりました!」
魅音に引っ張られて、バランスを崩しかけながら答える。
[メイン] 園崎 魅音 : こうして、3人の少し不思議な……いや、奇妙な物語が、始まっていくのだった。
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン]
園崎 魅音 :
そして、凛さんのお見舞いへと向かう道中のことであった。
魅音はスマホを開き、改めて凛の絵を眺めていた。
[メイン]
園崎 魅音 :
凛さんが昔からどんな風な絵を描いていたのかについて!
マッピングの技能で調べられるかな?隅々までネットとかSNSとかを調べたりとかする感じで!
[メイン]
DL :
いいよ
振ってくれ
[メイン] 園崎 魅音 : ありがとう!
[メイン] 園崎 魅音 : 2DM<=8 〈マッピング〉 (2DM<=8) > [8, 7] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン]
DL :
彼女が描いたものであろう絵画が出てくるが、別段変わったところはないように見える。
また、彼女の部屋にお邪魔した時に似たような絵を見たことを思い出すだろう。
[メイン]
園崎 魅音 :
「ふふ、やっぱり凛さんの絵はすごいな」
昔、見せてもらった絵を眺めながら、微笑むのだった。
[メイン] 園崎 魅音 : それにしてもすごいなぁ、こうしてネットで公開されるくらいには凛さんの絵って、評価されてるみたいなんだし。
[メイン]
園崎 魅音 :
「あ、そだそだ、ウェンズデーちゃん~そっちの方はどう?」
そう言い、視線をウェンズデーへと向ける。
同じように、何か変わったことが無いかを探していた最中であり。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「母親から自殺未遂前日の行動を聞けなかったわ」
初歩的なミス、眉間に皺を寄せながら端末の絵を見る。
相変わらずなカラフルで明るいカラーリング、それが逆に彼女の精神を苛立たせる。
[メイン] 園崎 魅音 : 「おっとっと、確かにそれは大事な情報だったね……気が付いてくれてありがと~!」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「とりあえず凛の友人に話を聞くのがいいわね、生憎行先は病院、聞けるのはスマホ越しね」
[メイン] 園崎 魅音 : 「いいねぇ、そりゃ名案だね!」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 2DM<=6 〈ディベート〉 (2DM<=6) > [8, 3] > 1 > 成功数1 成功
[メイン]
DL :
彼女が自殺を図ったのは大学の通っていた学科のギャラリーで行ったそうで、すぐに発見されたため一命を取り留めたようである。
堂田凛について何か話を知らないかと聞くと、去年の6月頃から雰囲気が変わったことを教えてくれる 。
1ヶ月ほど前には、人物画のキャンパスを持ってコソコソとロッカーに隠していたとのことである。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「人物画……彼女は母親に内緒でおかしな宗教にでも入ったのかしら」
疑うものは全て疑え、人物画なら書かれた人物が怪しい。
[メイン]
園崎 魅音 :
「うげー、大学入るとそういう新興宗教の誘いがあるって聞いたことがあるけど、もし本当だったら大変だねぇ……」
げんなりとした顔で。
[メイン] 園崎 魅音 : 「それにしてもいい情報を調べてくれたね、ありがとう~!お見舞いの時に、ちょっとそこらへんも聞いてみちゃおっか」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「うーん…」
魅音とウェンズデーが情報を探している中、真吾は喫茶店での志保から感じた違和感について考えていた。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「真吾、随分黙りだけど何か感じなかった?」
道中真吾に問い掛ける。生憎直接口から聞き出せなかったのなら雰囲気ならどうだ。
真吾ならそういう雰囲気、空気も分かるだろうと。
[メイン]
園崎 魅音 :
「ん?ありゃほんとだ! あるぇ~?矢吹ちゃん、どったの、珍しく眉間に皴寄せて考えこんじゃってるような仕草しちゃって~」
からかうように、矢吹の横腹を肘で突っつく。
[メイン] 矢吹 真吾 : 2DM<=6 〈直感〉 (2DM<=6) > [4, 3] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン] DL : 真吾は志保との会話で、彼女は凛に対して束縛に近いまでの過保護をしているのではないかと直感的に感じた。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「うわわっ!くすぐったいっすよ!」
横腹を肘で突っつけられて思わず驚いて。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「真吾、とりあえずあなたが感じた事は?」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「えーとですね……志保さんと話してるときなんですけど、なんかこう……凛さんを束縛してるんじゃないかって思いまして」
志保に対して直感的に感じた違和感を二人に話す。
[メイン]
園崎 魅音 :
「……あー」
魅音としては察するものがあった、何よりシンパシーを感じるものがあった。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「束縛ね、親は子を思い通りにできると本気で思うのも居るからね」
[メイン] 園崎 魅音 : 「だねぇ…… 凛さんは、おじさん達と接する時はいつも明るかったけど、裏では結構不満とかそういうの、溜めてたところも、もしかしたらあるかもねぇ……」
[メイン] 園崎 魅音 : それに気が付けなかった自分の情けなさに、頭を掻きながら。
[メイン]
園崎 魅音 :
「……うっし!じゃあやっぱ、凛さんがもし悩みとかそういうのあったら、それを打ち明けられる相手は、おじさん達しかいないっしょ!」
気合を入れ直すように。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「まずは病院ね、大学はその後でいいわ。」
気合いを入れる魅音を他所に足早に歩き出す。
「仮に絵が無くなってたとしたらその絵を見られたら困る輩がいる証拠よ」
[メイン]
園崎 魅音 :
「そーそ!おっ、ウェンズデーちゃんも珍しくやる気満々だ、おじさんも嬉しい限りだよ、うんうん」
腕を組んで頷きながら、からかうようにそう言い。
[メイン] 園崎 魅音 : そして、横に並ぶような形になるように走っていき、同じく病院へと足を運ぶ。
[メイン] DL :
[メイン]
DL :
如月病院は堂田家から車で15分程の距離にある。街の中でも大きな病院であり、施設も多く整っている。
堂田凛は現在602号室で入院しているとのことだ。
彼女の容体は落ち着いており、一両日中には院することが決まっている。
[メイン] DL : 602号室は個室のようだ。病室へ入ると堂田凛が出迎えてくれる。右手に包帯を巻いており、退屈そうに携帯電話を弄っている。少し顔色が悪くやつれれているように思えるが、彼女は共鳴者に対して明るく振舞う。
[メイン] 園崎 魅音 : 「やっほ~凛さん!お見舞いに来たよー、メロンはどこに置いといたらいいかな?」
[メイン] 園崎 魅音 : 手を振りながら、病室へと入っていく。片手には高級メロンを抱えながら。
[メイン]
堂田 凛 :
「あら…あなた達…」
スマホから顔を上げて、お見舞いに来てくれた3人の方へ視線を向けて
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「……………………」
何も言わない、口を開けば皮肉かブラックジョークが出る。
後に支障を来す様なことをしない為口を開かない。
[メイン] 堂田 凛 : 「その辺の空いてるスペースでいいけど、それより、どうして私が入院してるってわかったの?あなた達には話してないはずだけど…」
[メイン] 園崎 魅音 : 「いやいや、凛さんが入院したなんて話、そりゃすぐに伝わってくるに決まってるじゃないですかー!」
[メイン]
園崎 魅音 :
「あ、ここに置くねー、あとで食べて、しっかり栄養つけるように!」
言われた通り、空いているスペースにメロンを置きながら。
[メイン]
堂田 凛 :
魅音の口ぶりから何かを察したようで、小さくため息を吐いて
「はぁ…母さんから聞いたのね」
[メイン]
園崎 魅音 :
冷や汗を浮かべながら、ウェンズデーと矢吹の方をちらりと見ながらも
嘘を吐いたところで仕方ないと思い、頷く。
[メイン] 園崎 魅音 : 「たははは……お見通しか~、まぁでもそれとは別に、あたし達が凛さんを心配してきたのは本当だから」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「わかるわ、母親が鬱陶しく感じる時、それは私にもあるもの。」
「少なくとも私はそんな母親から聞かされて来たの」
[メイン] 堂田 凛 : 「ええ。ありがとう。心配してくれるのは嬉しいわ」
[メイン] 園崎 魅音 : 魅音もまたその話に思うこともあり、複雑そうな顔をしながら頭を掻いて。
[メイン] 堂田 凛 : やっぱりね。とウェンズデーに頷いて
[メイン]
園崎 魅音 :
「……凛さんは、どうして?」
言葉にするには、あまりにもセンシティブなものであったため、詳しくは語らず。
[メイン]
園崎 魅音 :
これでもう、ある程度の意図は察してくれるだろうという、信頼も込みであった。
問いたい内容は、何故自殺未遂をしたか?についてだ
[メイン]
堂田 凛 :
魅音の問いにぽつりと小さくこぼす。
「…人生に疲れちゃったの」
「誰にだってあるでしょ?そういうことって……」
[メイン]
園崎 魅音 :
「…………」
口を閉ざす、その問いには、肯定を示しているような顔でありながらも
魅音本人としては、否定したいものでもあり、言葉にできなかった。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「人生に疲れる、その割には安全なやり方ね…その辺を詳しくは話さないわ。今のあなたなら退院したらすぐにまたやりそうだもの」
[メイン]
堂田 凛 :
「安心して、こんなバカなことはもうやらないわ」
「あなた達にも心配かけちゃったしね」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「ならいいけど、あなた利き腕はどっち?右?左?」
[メイン]
堂田 凛 :
「左腕だけど、それがどうかした?」
包帯の巻かれていない方、左腕を見せる。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「……少なくとも絵を描くことに疲れた訳じゃ無いわね」
絵を描くのが嫌なら利き腕を切ると思った、利き腕を切ったなら死ななくても絵を描けなくなるから…。
[メイン] 堂田 凛 : 「当たり前じゃない。絵を描くのは好きだもの」
[メイン]
園崎 魅音 :
「……ふふ、それならおじさんも一安心!」
ニッコリと笑って。頷く。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「また自殺しようとしたら俺たちが全力で止めますからね?」
やらないと言っていたが、念の為に。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「見てるこっちからあなたが絵を描くのが好きな事が分かるわ、私は色彩アレルギー持ちだからあなたの描く絵が不快で堪らないけどあなたの絵を評価する人達にとってはきっと素晴らしい事よ」
[メイン]
堂田 凛 :
「ふふっ、昔と変わらず、真吾くんは優しいのね」
「ええ、その時はお願いするわ」
いたずらっぽい笑顔を見せて
[メイン]
堂田 凛 :
「…貴方、私の絵を嫌いっていうわりにしっかり評価してくれていて…なんだか恥ずかしくなるわね」
照れた顔を隠すように、少しだけ顔を俯かせて
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「えぇ、私…あなたの絵を評価してるの。」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「例えば最近描いた人物画とか」
[メイン]
堂田 凛 :
「それは嬉しいわね。ありがとう」
俯かせていた顔を上げて、再度3人の方を見て
「人物画…?私は最近は風景画しか描いてないけど、そんな話、どこで聞いたの?」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
(…………?)
病院への道中、彼女の友人は彼女が人物画を描いてそれを隠してると言った。
しかし当の本人は風景画しか描いてないとの返答。
[メイン]
園崎 魅音 :
「あ~~……まぁ色々と、凛さんが心配になって、それで勝手に調べちゃったんですよ、あたし達」
申し訳なさげな顔をしながら、ウェンズデーの頭に手を乗せ、困り眉で笑いながら。
[メイン]
園崎 魅音 :
「それでー……はい、凛さんが何か人物画を描いてるみたいな?そんな話を聞いてー……ちょっと、おじさんも気になるかも?」
悪戯っぽい表情を浮かべながら。
[メイン]
堂田 凛 :
「…誰に聞いたか知らないけど、人物画は描いてないわ」
小さく左右に首を振って
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「……そう、なら風景画が人に見えたのね。」
追求するにも材料がない、生憎ウェンズデーは凛との接点は少ないため彼女の雰囲気を感じ取れない。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……ん?」
人物画を描いてないという凛に対して直感的に違和感を感じて。
[メイン] 矢吹 真吾 : 2DM<=6 〈直感〉 (2DM<=6) > [3, 10] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] DL : なにも
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……気のせいか?」
違和感は感じたが、それだけで何も浮かばなかったのでそう呟く。
[メイン]
堂田 凛 :
チラリと真吾の方を見て
「…?どうかしたの?」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 1DM<=6 〈心理〉 (1DM<=6) > [4] > 1 > 成功数1 成功
[メイン]
園崎 魅音 :
「……うーん」
魅音自身も何か思うことはあり、ウェンズデーの方を見て
[メイン] 園崎 魅音 : 耳に手を立て、こそこそと。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……どう?何か感じる?」
[メイン] DL : 真吾の言葉を聞き、ウェンズデーは凜の態度から、彼女は何か隠し事をしているのではないかということに気が付く。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「い、いえ!なんでもないっす!」
慌ててそう返す。
[メイン] 堂田 凛 : 「…そう?」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「何も、感じないわ」
魅音にはそう伝える、が後ろに回した手には紙が握られていて角度的にベッドから見えない様に隠されてる。
その紙を魅音と真吾に見せるようベッドに近付く。
「とにかくゆっくり休むといいわ」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 紙には「何か隠してる」と書いてある。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「あ、あはは…」
笑って誤魔化しながらウェンズデーの方をチラリと見て、頷く。
[メイン]
園崎 魅音 :
「………」
なるほどね、と心の中で呟き、頷く。
[メイン] 園崎 魅音 : 「ん、そうだね、ともかく凛さんが元気そうで良かった良かった!」
[メイン] 園崎 魅音 : へらへらと笑いながらも。
[メイン]
園崎 魅音 :
「退院するまで、おじさん達も何回かまたお見舞いに来るよ、その時に備えて、また今度食べてみたいものがあったら、教えてね凛さん!」
ウィンクしながら、置いたメロンを軽く叩いてる。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (やっぱり大学を調べる必要がありそうだわ…。)
[メイン] 堂田 凛 : 「…といっても、明日には退院だけどね」
[メイン] DL : 凛と話していると突然、バンッ、と。窓ガラスが揺れ、音をたてる。
[メイン] 園崎 魅音 : 「!?」
[メイン]
DL :
凛もギョッとしそちらを見るだろう。
音がした窓ガラスをよく見ると、うっすらと手形がついている。
それは内側ではなく、外側から付けられたものだということに、共鳴者は気が付くだろう。
[メイン] DL : 共鳴判定(強度 2/上昇 1)∞共鳴感情:[恨み(情念)]
[メイン] 園崎 魅音 : 1DM<=2 〈∞共鳴〉 (1DM<=2) > [4] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] 園崎 魅音 : 失敗したから、上昇はせず!
[メイン] 矢吹 真吾 : (1+1)DM<=2 共鳴判定(ルーツ属性一致) (2DM<=2) > [4, 5] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] ウェンズデー・アダムス :
[メイン] 園崎 魅音 : あ、不等号の後に2を書く感じで!
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (1+1)DM<= 2共鳴判定(ルーツ属性一致)
[メイン] 園崎 魅音 : =のあとに小さいスペースがあるかも!
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (1+1)DM<=2 共鳴判定(ルーツ属性一致) (2DM<=2) > [1, 5] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン] DL : ウェンズデーは共鳴を1上昇させてくれ
[メイン]
園崎 魅音 :
この場合、怪異が恨みの感情を持っているのがウェンズデーちゃんだけが分かって
おじさんと矢吹ちゃんは、分からない
[メイン]
園崎 魅音 :
共鳴者、つまりPCはこんな感じで、怪異の感情が唯一分かる存在で、シナリオを解決できる主人公みたいな存在!
だから、物語的に考えれば、怪異の感情は分かっておいた方が動きやすい
[メイン] system : [ ウェンズデー・アダムス ] 共鳴 : 1 → 2
[メイン]
園崎 魅音 :
でも分かれば分かるほど、共鳴っていうのが増えていっちゃう
最初は1だけど、成功すればするほど、どんどん増えていく!
そして9に到達すると、そのPCも怪異になってしまう、つまり……キャラロスト!ゲームオーバーだね!
[メイン]
園崎 魅音 :
怪異の気持ちを知らなければ、深層に踏み込むことはできない
でも怪異側に寄り添い過ぎると、いつの間にか自分もそっち側に誘われちゃう
このシステムはそういう感じで、行きすぎず行かなさすぎずを楽しむゲーム!
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 最悪ミイラ取りがミイラになるのね
[メイン]
園崎 魅音 :
その通り!
というわけで、唯一の成功者であるウェンズデーちゃんは、このまま共鳴したRPをしちゃって~!
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン] DL : 共鳴判定に成功した場合、〈∞共鳴〉レベルが上昇すると共に「ユルサナイ……」といった声が、ウェンズデーの頭の中に響いてくる。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「………………」
窓に付いた手形をじっと見つめ、近寄ると重ねる様に窓ガラスを触る。
[メイン]
園崎 魅音 :
「な、何この手形……って、ウ、ウェンズデーちゃん!?」
ギョッとした顔で。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「うわっ!…って、ウ、ウェンズデーさん!?」
手形とウェンズデーの行動に驚いて
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「……手には慣れてるわ」
頭に響いた声は幻聴ではない、少なくともドラッグの服用もしてなければ催眠術を受けたつもりもない。
人間としてはイカれてるが脳は至って正常なはずである。
[メイン] 園崎 魅音 : その言葉、そしてその佇まい。異様なほどにまで落ち着き、そして何かを感じ取ったかのような様子のウェンズデーに、魅音は冷や汗を浮かべながらも。
[メイン]
園崎 魅音 :
「………ま、ウェンズデーちゃんだもんね」
最初こそ意表を突かれ、思惑を乱されたが、ウェンズデーは、ずっと一貫している。
[メイン] 園崎 魅音 : 肩を竦めながら、ニッ、と笑ってみせる。それは、彼女を知る者の一人としての理解を示すものでもあり。
[メイン] 堂田 凛 : 一方で、凛は頭を抱え「知らない知らない……」と取り乱し始める。
[メイン] DL : こうなってしまっては、彼女から話を聞くことは出来なくなるだろう。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………深く息を吸って眠りなさい、全て一夜の悪夢よ」
取り乱す凛を見ると歩み寄り、相変わらずの皮肉…ではなく珍しく背中を撫でながら囁く。
[メイン] 堂田 凛 : 小さく身体を震わせ、なおも「知らない…」とつぶやき続けている。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……ふふ、優しいね、ウェンズデーちゃん」
[メイン] 園崎 魅音 : そう言い、魅音も凛の隣に座り、安心させるようにする。
[メイン] 園崎 魅音 : そして、取り乱す凛の様子を隣で見ながら。
[メイン]
園崎 魅音 :
矢吹の方を向いて、首を小さく横に振る。
しばらくは、このままかもしれないという意で。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「凛さん……」
取り乱したままの状態の凛を見てそう呟いて、魅音に頷く。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「魅音、私は大学に向かうわ。確認しておきたい事がある」
[メイン]
園崎 魅音 :
「ん」
指でOKサインをウェンズデーに向け、頷く。
[メイン] 園崎 魅音 : 「凛さんの方は、おじさんに任せて!矢吹ちゃんはどっする?」
[メイン] 園崎 魅音 : 凛の背を優しく擦りながら、顔を今度は矢吹の方へと向け。
[メイン] 矢吹 真吾 : 「そうですね……俺も大学に行きます!」
[メイン]
園崎 魅音 :
「おっけー!」
ニッ、と笑って。
[メイン]
園崎 魅音 :
「ウェンズデーちゃんの護衛、しっかり果たすんだよ~?」
ニヤニヤとしながら、二人を見送るように手を振る。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「彼女の通う大学ならわかるわ、真吾、ついて来なさい」
そう伝えるとウェンズデーは足早に病室を後にする。
凛は人物画を描いてないと言っていた、もしかするとその絵は別の誰かが描いたものでモタモタしたら隠されてるしまうかもしれない。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「う、うっす!頑張ります!」
一応、年上なんだけどなぁ、と思いながら後輩気質な真吾はウェンズデーについていく。
[メイン] DL :
[メイン] DL : 如月美術大学
[メイン]
DL :
堂田凛が自殺を図った場所へと向かう事が出来る。
また、ロッカーの場所も話を聞けば向かえるだろう。
如月美術大学は古くから建っている大学で、如月美術大学附属高等学校も併設している。
美術・デザインを中心とする造形各分野の専門家養成を重点的に行っており「自由に」をモットーに掲げている。
数多くある学部のなかでも、堂田凛は絵画学科の油画専攻だ。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「随分と古い大学ね」
年季がある建物は好きだ、夜は不気味だと尚いい。
[メイン] ウェンズデー・アダムス :
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「まずはロッカーよ、隠したという絵を見たいわ」
[メイン] 矢吹 真吾 : 「分かりました!凛さんのロッカーに行ってみましょう!」
[メイン]
DL :
2人は大学の職員や生徒に話を聞きながら、凜が使用しているロッカーの場所へと赴く。
共鳴者は堂田凛が管理しているロッカーを調べることが出来る。
…が、当然だが鍵がかかっている。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「……鍵が掛かってる、なら第三者が中を調べる心配は無いわね」
心配事の一つは解消、それに鍵なら持ち主が管理するはずだ。
凛がズボラだったらダメだろうが少なからずズボラではないだろう。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「となれば……」
鍵は魅音に持ってきて貰えばいい、これで現場をゆっくり見て回れる。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……凛さんはしっかり者ですからね」
お世話になったことを思い出し、そう言う。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
念の為、ロッカーが開くか試すが流石に開かない。
こういうのをこじ開けれるのは筋肉モリモリマッチョマン。
ウェンズデーは生憎ほっそりスベスベスレンダーガール。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「あはは……鍵がかかってるから何度もやったって開きませんよ」
ロッカーを開けようとするウェンズデーを微笑ましそうに見て
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………とにかく、鍵は開かないからロッカーの確認は後回し」
ちょっとだけ恥ずかしかったからかヤケに駆け足になり。
[メイン]
DL :
彼女は学科の展示物が多く置いてあるギャラリーで自殺を図ったようである。
一般の生徒に話を聞くのであれば、難なくその場所へ辿り着くことが出来る。
現在は綺麗に掃除されているようで変わったものは無いように思える。
この場所を調べに訪れた共鳴者は、背中を撫でるような、ひんやりとした空気感に寒気を覚える。
[メイン] DL : 共鳴判定(強度 3/上昇 1)∞共鳴感情:[孤独(傷)]
[メイン] 矢吹 真吾 : 1DM<=3 〈∞共鳴〉 (1DM<=3) > [5] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (2+1)DM<=3 共鳴判定(ルーツ属性一致) (3DM<=3) > [2, 5, 10] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] DL : 寒気を覚えたが、それ以上のことは何も起きない。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「事件現場というのは外界とは違う雰囲気があるものよ」
背中を通る冷たい空気、肌に伝わる感覚を感じるもそれ以上は感じ取れず。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「さ、さむっ!?って、え……?」
寒気を感じて一瞬だけ腕を組むも、それ以上の事は何も起きず、困惑する。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「真吾、私はこの部屋を調べておくから病院に戻ってロッカーの鍵を回収してきて」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「えっ、わ、わかりました!行ってきます!」
後輩気質なのでパシラれて思わず承認してしまい、そのまま病院まで走り出す。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「ウェンズデーさん!鍵を回収しましたよ!」
凛の鍵を握りしめた拳を上げながら、ウェンズデーの方に向かって走る。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「よくやったわ、こっちは部屋を調べてたけどめぼしいものはあまり無かったわ」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「じゃあ、早速ロッカーの方に向かいましょう!」
[メイン]
DL :
真吾が持ってきた鍵でロッカーを開けることができる。
ロッカーを開けると、その中には一枚の肖像画が置かれている。
[メイン] ??? : こんな感じの肖像画
[メイン] DL : 共鳴者がそれを手に取り見ていると、肖像画がじっとこちらを見ているような気がする。
[メイン] DL : 共鳴判定(強度 3/上昇 1)∞共鳴感情:[哀しみ(情念)]
[メイン] 矢吹 真吾 : (1+1)DM<=3 共鳴判定(ルーツ属性一致) (2DM<=3) > [5, 4] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (2+1)DM<=3 共鳴判定(ルーツ属性一致) (3DM<=3) > [4, 6, 7] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] DL : 気のせいだったのだろうか?
[メイン]
DL :
肖像画には「題:岸 絵美」と書かれている。
また、肖像画の陰に隠れるようにロッカーの中からスタンガンが出てくる。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「これは……物騒な物を隠しているわね」
肖像画も気になるがそれよりも、大学に似つかわしくない物に視線が行く。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「これって……スタンガン?」
ロッカーの中から出てきたスタンガンを見て、内心驚いて
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「スタンガンは持っていくわよ、どの道彼女には相応しくないわ…あとは」
肖像画、このまま持ち帰るのもいいが翌日、凛が開いたなら必ず気付く。
念の為手持ちのスマホで写真を撮る事にした。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……そうっすね。あ、じゃあ俺も」
ウェンズデーが肖像画の写真を撮るのを見て、念の為にと自分のスマホで写真を撮る。
[メイン]
DL :
写真を撮り終えると、もう時刻は夕方になっていた。
これ以上調べるにしても、明日以降になるだろう。
[メイン]
DL :
そろそろ病院の面会時間も終わる。
共鳴者たちはそれぞれの帰路につくことになる。
[メイン] DL :
[メイン] DL :
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
翌日、ウェンズデーは再び大学に居た。
凛のロッカーに入っていた肖像画についての情報を集める為だ。
[メイン]
DL :
ウェンズデーは岸絵美の名前を知っている生徒と出会う。
その生徒は高校時代に絵美と同じ美術部に在籍していたそうだ。
[メイン]
DL :
絵美は交通事故によって腕を失ってからはめっきり部活動に顔を出さなくなったらしい。
未完成だった彼女の作品が、部室に取り残されていたことが印象的だったようだ。
人が既に塗られてはいたが、周辺に咲き乱れる彼岸花には色がついていなかった。
彼女が失踪した日、この絵画が部室から持ち去られたらしい。
また、旧校舎の美術室に良く出入りしていたようで、美術室に入った彼女が、忽然と消えるという噂があった。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………」
腕を失った…。
オカルト的視点で考えるとあの時窓に写った手形が絵美のものと推測できる。
そして絵美は旧校舎の美術室で消える、ここが気になる点だ。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : となると次に調べるのは旧校舎。
[メイン] DL : 情報を得るには〈*幸運〉や〈★強運〉、〈事情通〉のダブル以上の判定に成功する必要がある。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 凛と絵美の関係についてディベートを使って聴き込みをするわ
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 2DM<=6 〈ディベート〉 (2DM<=6) > [3, 1] > 3 > 成功数3 トリプル
[メイン] DL : トリプルか
[メイン] DL : では先ほどの生徒から、凜と絵美は同じ美術部に在籍していて、とても親密な仲だったという話を聞くことができる。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「ありがとう、いい情報だったわ」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
とりあえず聴き込みで手に入る情報はあらかた集まった。
口と耳の仕事は終わり、次は足と目での調査だ。
[メイン]
DL :
旧校舎は新校舎から連絡通路を通り入ることが出来る。
現在はほとんど使われていないようで、各部活動の物置や教材を置く場所になっている。
ぎしりとなる廊下を歩き、1階にある旧美術室へと向かう。
旧美術室の扉は建付けが悪く、大きな音をたてて扉が開く。
中は教室程度の広さで殆ど美術用具や彫刻の物置と化しており、室内へ風がはいると、降り積もった埃が僅かに舞い上がった。
部屋の中はカーテンが閉じられ、日当たりが悪いのか昼間でもかなり暗い。
部屋の隅、誰かがそこに立っているような気がした。
[メイン] DL : 共鳴判定(強度 5/上昇 1)∞共鳴感情:[後悔(傷)]
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (2+1)DM<=5 共鳴判定(ルーツ属性一致) (3DM<=5) > [8, 9, 9] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] DL : 部屋の隅を再度見ても、そこには誰もいない。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………」
恐らく無音の空間に踏み入れた自分の気配だろう、自らが発した音、呼吸…それが勘違いを発生させたのだ。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 観察眼で室内を調べるわ
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 2DM<=6 〈観察眼〉 (2DM<=6) > [8, 8] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
美術室内を隅から隅まで探す。
しかし、自分以前に誰かが入った痕跡は見付けられない。
[雑談] system : [ 矢吹 真吾 ] HP : 15 → 14
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 美術室の美術品を観察眼で調べるわ
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 2DM<=6 〈観察眼〉 (2DM<=6) > [10, 5] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「美術品に不振な点は無いわね……」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : これ以上の収穫は望めない、美術室を後にした。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : ……最後に一度、美術室を睨む様に一瞥してから背を向ける。
[メイン] DL : そうしてまた日は陰り、共鳴者たちは今日も帰路につく。
[メイン] DL :
[メイン] DL :
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン]
園崎 魅音 :
そして3日目。
ウェンズデー、矢吹、魅音の3人は、ここまで得てきた情報を全て共有し合い、そして方針を決めた。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………にわかには信じがたい可能性だけど、でもあたし達は……そういう世界にもう、踏み込んじゃってるようなもんだし」
[メイン] 園崎 魅音 : 「絵美という女の子の、絵の影響…… ……つまり、似たような自殺方法を遂げている人が他にいないか、まずはそれを固めておきたいね」
[メイン] 園崎 魅音 : 「それでいいかな?二人とも」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「賛成、窓の手形…手を切断した生徒、手首を切った生徒…繋がってるわ、でも繋がりが糸…紐での繋がりにしなければ意味が無い」
[メイン] 園崎 魅音 : こくりと頷く。
[メイン] 園崎 魅音 : 「うっすい繋がり……だもんね、だからそれをもっと太くしなくちゃいけない」
[メイン] 園崎 魅音 : 「あとはー……ウェンズデーちゃんが感じ取っていた違和感みたいなものを、同じように体験した人が、大学や高校にいないかどうかも、もしかしたら重要な手掛かりになるのかもしれないねぇ」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……もしもこれが祟りなら、悠々としていられないかもしれない、早いとこ行動しちゃおう……!準備はいいかな、二人とも!」
[メイン] 矢吹 真吾 : 「覚悟は決めましたし……準備は出来てるっすよ!」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「手を尽くすわよ、どんな細かな違和感も見逃さない…」
[メイン]
園崎 魅音 :
「ふふ、さっすが、頼りになるねぇ ……じゃ、行こう!」
不敵な笑みを浮かべながら、二人に背を向け、そして大学へと足を運ぶ。
[メイン] 園崎 魅音 : 風を切るように、ライムグリーン色のポニーテールをたなびかせながら。
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン] 園崎 魅音 : よし、じゃあおじさんが、腕を切る自殺未遂者、もしくは自殺者が他にいないかどうかを、如月美術大学で聞き込み調査するぞー!
[メイン] 園崎 魅音 : 芸術家事で、美味しいもの作っちゃうから、それを出汁にして情報引き出せない?DLさん
[メイン] 園崎 魅音 : 一人暮らしの学生なんか、お金がきっと無いだろうし、美味しいものもきっとしばらく食べてないでしょうきっと!
[メイン] DL : いいよ
[メイン] 園崎 魅音 : ありがとうー!
[メイン] 園崎 魅音 : 2DM<=8 〈芸術(家事)〉 (2DM<=8) > [2, 9] > 1 > 成功数1 成功
[メイン] DL : 聞き込みをしたところ、そういった記事を見たことがあるという生徒に出くわす。
[メイン]
如月美術高校女生徒 連続自殺 :
12月10日午後5時ごろ、如月美術大学附属高校の教室で、高校に通う2年の女生徒がカッターナイフで手首を切りつけた事件について。
今回の犯行以前に如月美術高校では同様の手口での自殺が行われていることが判明した。
〇年(3年前)の9月20日、同学校の女生徒が手首を切りつけ自殺。また、翌年の5月3日、男子生徒が同じく自らの手首を切り、自殺を図った模様。
どちらの生徒も既に亡くなっているが、これらの自殺について繋がりはなく、それぞれ自殺として処理が行われたようである。
関係があるかは不明だが、〇年(4年前)の9月20日、同高校の女生徒が1人行方不明になる事件が発生している。
この事件に関しては未だに生徒が見つかっておらず、依然として行方不明のままである。
[メイン] 園崎 魅音 : 情報共有してくれた学生に、超美味しいおにぎりの差し入れをし、お礼を告げた後。
[メイン]
園崎 魅音 :
「………いやぁ……どんどんきな臭くなってるねぇ、こりゃ」
ウェンズデー、そして矢吹にもその情報を伝え。
[メイン] 園崎 魅音 : 「あ、二人もおにぎりいる?梅干し、シャケ、明太子、ツナマヨ、どれがいい?」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「明太子でいいわ」
魅音の情報を聞くと手元のメモに書いていく。
[メイン]
園崎 魅音 :
「あいよ~!」
ニッコニコな笑顔で、ウェンズデーに明太子入り(ちょっと辛い)おにぎりを差し出しつつ。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 次は絵美の目撃証言を調べたいわ、他の生徒が見てないか…他に絵美について詳しいことを……ディベートを使うわ
[メイン]
矢吹 真吾 :
「あ、じゃあ俺はシャケで!」
大事にしてる手帳に魅音の情報を書きながら。
[メイン] DL : ディベートいいよ
[メイン]
園崎 魅音 :
「ほいほい~っと!おっ、ウェンズデーちゃんも頑張って調査してくれるみたいだ」
矢吹にシャケ入り(ハバネロ入り)おにぎりを差し出しながら、生徒達に聞き込みしようとするウェンズデーの背を見守り。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 2DM<=6 〈ディベート〉 (2DM<=6) > [6, 3] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン] DL : ダブルか
[メイン]
DL :
4年前に如月美術大学附属高等学校で、行方不明となった女生徒の話を聞くことが出来る。
かつて美術部に所属していた女生徒が行方不明になったまま帰ってきていないらしい。
その女生徒は交通事故によって両腕を失い、絵が描けなくなったらしく、現実を受け止めきれずに自ら姿を消したとのことである。
その後から幽霊が出るという噂が流れて始めており、両腕の無い女生徒の幽霊が旧校舎に現れるとのことである。
話を聞く際、判定にダブル以上で成功しているのならば、その女生徒の名前が「岸絵美」という所まで聞くことが出来る。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「9月20日か、偶然にしても……って、辛ぁぁぁ!?」
ババネロのあまりの辛さに悶絶する
[メイン]
園崎 魅音 :
「ふふふ、喝を入れるための、ちょっとした魔法だよ~ん!」
ニヤニヤと楽しそうな顔を浮かべながらも、ウェンズデーの聞き込み内容を後ろで聞きながら。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……幽霊、ね……あの手形も、トリックでもなんでもない……本当に幽霊だったりするのか……なんて」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……………そういやウェンズデーちゃん、旧校舎に昨日行ったんだっけ?」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「えぇ、行ったわ」
涼しい顔で明太子入りおにぎりを食べていく。
[メイン] 園崎 魅音 : 反応無しのウェンズデーの顔を見て、ヒュ~!と口笛を吹きながら。
[メイン] 園崎 魅音 : 「で……何か気配みたいなものも感じた、と…… ……ちょっと、気になるっちゃ気になるし……案内、お願いしてもいいかな?」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「えぇ、こっちよ…念の為に言うけど。入るのに覚悟が居るわよ」
そう伝えると魅音、真吾の2人を案内する為に歩き出す。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「あと今度はおにぎりにイカスミ入りを追加しておいて」
[メイン] 園崎 魅音 : 「お~そりゃこわいねぇ、おじさんも気合を入れなくちゃ! ……えっ、イ、イカスミ入り……!?」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「ゲホゲホ……大丈夫っすよ。覚悟は出来てますから」
辛さで咳を出しながら、答える。
[メイン] 園崎 魅音 : そうして3人は、旧校舎の美術室へと訪れることとなる……。
[メイン]
DL :
旧美術室の扉は建付けが悪く、大きな音をたてて扉が開く。
中は教室程度の広さで殆ど美術用具や彫刻の物置と化しており、室内へ風がはいると、降り積もった埃が僅かに舞い上がった。
部屋の中はカーテンが閉じられ、日当たりが悪いのか昼間でもかなり暗い。
魅音と真吾は部屋の隅、誰かがそこに立っているような気がした。
[メイン] DL : 共鳴判定(強度 5/上昇 1)∞共鳴感情:[後悔(傷)]
[メイン] 矢吹 真吾 : 1DM<=5 〈∞共鳴〉 (1DM<=5) > [8] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] 園崎 魅音 : (1+1)DM<=5 共鳴判定(ルーツ属性一致) (2DM<=5) > [4, 9] > 1 > 成功数1 成功
[メイン] system : [ 園崎 魅音 ] 共鳴 : 1 → 2
[メイン] 園崎 魅音 : 「……………っ!?」
[メイン] 園崎 魅音 : 意識などしていないというのに、脳内に流れ込んでくる謎の感情。
[メイン]
DL :
魅音は誰かが立っている、というのが気のせいでは無いと確信した。
薄暗い部屋の中に佇むのは1人の女生徒であった。
しかし、明らかに我々と違う点が存在する。両腕の肘から先が無いのだ。
ぼんやりとした輪郭は徐々に崩れていき、気が付くとそこには誰も居なくなっていた。
[メイン] 園崎 魅音 : ─────"孤独"。寂しい、不安、そういった類の、締め付けられるような感情。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………嘘………」
[メイン] 園崎 魅音 : 徐々に消えていく少女の姿を、茫然と見る。
[メイン] 園崎 魅音 : そして暫くし、意識が戻る。あの少女には……。
[メイン]
園崎 魅音 :
「腕が……無い……」
魅音は、そう呟いていた。少女が立っていた場所を見つめながら。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「何か見えたようね、そこに誰か居たの?」
相変わらず自分は何もわからない、だが魅音は何かに気付いたようだ。
黒のアイシャドウに包まれた目でしっかり見つめて。
[メイン]
園崎 魅音 :
「……!……ウェンズデーちゃん……」
冷や汗を浮かべながらも、自分でも信じられないと思いながらも……。
[メイン] 園崎 魅音 : 脳裏に焼き付いたあの姿は、忘れられない。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「魅音さん?大丈夫っすか?」
呟いて何もない場所を見る魅音を心配して
[メイン] 園崎 魅音 : 「………いた……あれは……二人が見せてくれた、あの絵と同じ……」
[メイン] 園崎 魅音 : 「絵美ちゃんだ」
[メイン]
園崎 魅音 :
「……あ、あはは、心配させちゃったね、ごめんね矢吹ちゃんも」
困ったように笑いながらも。
[メイン] 園崎 魅音 : 「ただ………あの子は、"後悔"をしている…… ……それだけが、今のあたしに伝わった、それはきっと、真実だとも思う」
[メイン] 園崎 魅音 : そして再び、少女が立っていた場所を見つめ、手を合わせ、目を閉じた。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「繋がったわね、あとは……」
この事を凛に追求するのだ。
[メイン]
園崎 魅音 :
合掌を終え、そしてウェンズデーに向き合い、頷く。
その言葉の続きを察するように。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……行こう」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……よし、行きましょう!」
絵美がいたであろう場所に合掌した後、気合いを入れ直して二人に頷く。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「悪い夢から覚める時ね」
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン]
園崎 魅音 :
そして時刻はお昼を少し過ぎた頃合い。
学生達は食堂で昼食を終え、午後の講義前に各々休憩している時間帯だ。
[メイン] 園崎 魅音 : 「どこにいるかなーっと……おっ、見つけた見つけた、おーい凛さーん!」
[メイン] 堂田 凛 : 聞き覚えのある声が聞こえて、その声がした方に顔を向ける。
[メイン] 堂田 凛 : 「あら…、昨日振りね…今日はウェンズデーちゃんと真吾君もいるのね」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「まずは退院おめでとう、昨日は言えなかったし」
[メイン]
園崎 魅音 :
「昨日ぶり~」
二本指を折り曲げながら。
[メイン]
堂田 凛 :
「ありがとう。おかげで元気いっぱいよ」
ウェンズデーに笑顔を向けて
[メイン] 矢吹 真吾 : 「俺も昨日は言えなかったですし……凛さん、退院おめでとうございます!」
[メイン]
堂田 凛 :
「真吾くんもありがとうね」
同じように真吾にも笑顔を向けて
[メイン] 堂田 凛 : 「それで、今日は?わざわざ訪ねてきたってことは、また母さんに言われたの?」
[メイン] 園崎 魅音 : 「あーー、いやぁ今回はそれとは別でー……」
[メイン] 園崎 魅音 : 「ちょっと話が長くなっちゃうかもで……時間、いいかな?」
[メイン] 堂田 凛 : 「…いいわよ。午後からの授業までまだ時間があるから」
[メイン]
園崎 魅音 :
「ありがと~! ……それで話したいことというのはー……」
向かい側の席に座って。
[メイン] 園崎 魅音 : 「岸 絵美、という人について」
[メイン] 園崎 魅音 : 凛の目をじっと見ながら、一字一句間違えないように、ハッキリとそう告げる。
[メイン]
堂田 凛 :
一瞬だけ顔がこわばるが、素知らぬ顔で
「誰かしら?初めて聞く名前だけど」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「いや、あなたは知ってるはずよ」
[メイン]
堂田 凛 :
ウェンズデーの方に視線を向けて
「知らないわ」
はっきりとそう言い放つ。
[メイン] 園崎 魅音 : 「如月美術大学附属高校時代の、凛さんの同級生」
[メイン] 園崎 魅音 : 「そして………痛ましくも……… ……違いますか?」
[メイン] 園崎 魅音 : 目をそらさず、見つめたまま。
[メイン] 堂田 凛 : 「…知らない。そんな人」
[メイン] 堂田 凛 : 「仮に知っていたとしても、話す必要がない」
[メイン] 堂田 凛 : キッパリと拒絶する。
[メイン] 園崎 魅音 : 「ある」
[メイン] 園崎 魅音 : そして魅音は、この大学で聞き込み調査をした内容のメモを凛へ見せる。
[メイン] 園崎 魅音 : どの学生も、腕を切り自殺をした、というものであった。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「それと一つ」
手に持ったスマホに保存した写真を見せる。
[メイン] 堂田 凛 : 詩音のメモに視線を向けたあと、ウェンズデーのスマホの写真を見て
[メイン] 堂田 凛 : 「…あなた達だったのね。私のロッカーからアレを盗んだの」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……その件については、詫びるよ、凛さん」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「スタンガンなんて物騒な物を持ち込んでたのね、正直クールに感じたわ」
[メイン] 園崎 魅音 : 止めなかった責任は、魅音にもある。
[メイン] 園崎 魅音 : 「凛さん、つまりはさ………」
[メイン] 園崎 魅音 : 「─────自分を最後に、終わらせようとしてるんでしょ」
[メイン] 堂田 凛 : 魅音の言葉にくすりと笑って
[メイン] 堂田 凛 : 「終わらせる?何を?」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……とぼけるつもり?……あたしは、まだ何も分かんないよ、でも……」
[メイン] 園崎 魅音 : メモに書かれてある「自殺」という文字に指を立てて。
[メイン] 園崎 魅音 : 「この学校では、凛さんだけじゃない……もう既に何人も、同じ"祟り"を受けている」
[メイン] 園崎 魅音 : 「そして何よりも……見たよ」
[メイン] 園崎 魅音 : 「旧校舎の美術室にいた、両腕を失った女の子─────絵美ちゃんを」
[メイン]
堂田 凛 :
「…魅音ちゃん、貴方に絵美の何がわかるの?」
冷たくそう言い放って
[メイン] 園崎 魅音 : 首を横に振って。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……分からない、まだ何も分からないよ」
[メイン] 園崎 魅音 : 「でも凛さんが、何か大きいものを背負っているのだけは、"分かる"」
[メイン] 園崎 魅音 : 「人には言えない、見せられない、言ってはならない、そんな秘密は、誰もが持っていて当然だと、あたしも思っている……でも」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……あたし達にも背負わせてよ、凛さん!!」
[メイン] 園崎 魅音 : 「あたしと凛さんって、そんな仰々しい関係だったかな……!?余所余所しい関係だったかな……!!ねぇ、仲が良いって思ってたの……あたしの、勘違いだったのかな……!!!」
[メイン] 堂田 凛 : 「………」
[メイン] 矢吹 真吾 : 「そうっすよ!凛さんにはお世話になりっぱなしですし……恩返しさせてください!」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「別に私はあなたと親しい訳でもないしその絵美についても詳しくない、だから背負うつもりは無い…でもこのまま知らずに全部無かった事にするには正直頭に来るわ」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「それにルームメイトがあなたの絵が好きだから無くなったらきっと悲しむわね」
[メイン] 堂田 凛 : 「………」
[メイン] 堂田 凛 : 「…背負わなくていいし、知らなくてもいいわ」
[メイン] 堂田 凛 : 「私だけが、絵美のことを、彼女のことを知っていればいいの」
[メイン]
園崎 魅音 :
「凛さんってやっぱ……頑固者!!!」
魅音の顔には、怒りがこみあげていた。ふつふつと。
[メイン] 園崎 魅音 : だんっ!!と立ち上がり。
[メイン] 園崎 魅音 : 「つまりあたし達が頼りないって……そう言いたいわけなんでしょ……!?!!?」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「傲慢な人ね、少しは周りを見たら?頼りになりたいってうっとおしく喚く輩が居るから…ほら」
[メイン] 堂田 凛 : 「…そうじゃないの。あなた達は思い違いをしているわ」
[メイン] 堂田 凛 : 「去年の12月、3人目の被害者は…私によるものよ」
[メイン]
園崎 魅音 :
「え………」
怒りが覚めていくように、唖然とした顔でその言葉を受け止める。
[メイン] 堂田 凛 : 「そして4人目、先日の私の自殺未遂は私の意志によるもの」
[メイン]
園崎 魅音 :
「…………………聞かせて」
ゆっくりと座って、そして凛の目をじっと見ながら。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「………………」
[メイン]
園崎 魅音 :
どうして、そういう行動をしたのか。
謎はまた、謎として深まる。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「凛さん……ど、どうして……?」
凛が加害者であるという事実に思わずそう言う
[メイン] 園崎 魅音 : 少なくとももう、自分達は……"視た"側にいる。
[メイン] 園崎 魅音 : だからこそ、聞く権利がある。
[メイン] 堂田 凛 : 「…知らなくていい。知ってほしくない」
[メイン] 堂田 凛 : 「私と、絵美のことを考えてくれるなら、何も聞かず、見なかったことにして」
[メイン] 堂田 凛 : 「お願い」
[メイン] 園崎 魅音 : その言葉を受け止め、目を閉じ、俯く。
[メイン] 園崎 魅音 : それは、凛の心からのお願いであった。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………………凛さん」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……あたしは、絵美という女の子を、本当に何も知らない、だけど……」
[メイン]
園崎 魅音 :
「一つだけ、分かってることがあるんだ」
目を開いて。
[メイン]
堂田 凛 :
「………」
黙って魅音の言葉の続きを待つ。
[メイン] 園崎 魅音 : 「あの教室で」
[メイン] 園崎 魅音 : 「美術室で、絵美ちゃんは─────」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……"後悔"の念を、ずっと、ずっと……抱いたままでいる」
[メイン] 園崎 魅音 : 言葉一つ一つを、見た光景を思い浮かべるように、紡いでいきながら。
[メイン] 園崎 魅音 : 拳をきゅっと握って。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………あの感情を知っておいて……はいさようならは……」
[メイン]
園崎 魅音 :
「できないよ、凛さん ………あたしの性格、知ってるでしょ?」
肩を竦めながら、小さく笑って。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「ほら始まった……」
魅音の言う言葉が分かってたから軽く愚痴る。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「あの窓に付いた手形……私の頭の中で許さないと言っていたわ」
[メイン]
堂田 凛 :
「そう…魅音ちゃん、あなたも見たのね」
「知ってるわ。私も同じ感情を抱いたから、ずっと、ずーっと前から」
[メイン] 堂田 凛 : 「今でも絵美と私は通じ合ってるの」
[メイン]
堂田 凛 :
「ウェンズデーちゃんはごめんね。あれは私が傷つけた4人目の被害者のものよ」
「ユルサナイ…あのつぶやきは私へ向けたもの」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「……そう、私は盛大な勘違いをしていたわけね」
[メイン] 堂田 凛 : 「あの子、まだ意識不明だそうだから、化けて出てきたのね」
[メイン]
園崎 魅音 :
「凛さん」
その言葉は、語気が強く。
[メイン] 堂田 凛 : 魅音の方に視線を向けて
[メイン]
園崎 魅音 :
「……教えて」
揺るがない。梃子を使っても、決してそこから離れないとでも言いたげで。
[メイン] 園崎 魅音 : 「あたしは、凛さんが話すまで……今日も、明日も、明後日も、ずっと付き纏うから」
[メイン] 園崎 魅音 : 「この事件を起こしているのが凛さんだとするのなら……どうしてなのさ」
[メイン] 堂田 凛 : 「絵美を守るためよ。あの子はまだあそこにいる」
[メイン] 堂田 凛 : 「知られたら、居場所がばれたら、もういなくなってしまう」
[メイン] 堂田 凛 : 「二度も私のそばからいなくなって欲しくない」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「……それはあなたが縛り付けているの?」
[メイン]
堂田 凛 :
「…違うわ。あの子はあそこにずっといる」
「だけど…最初の被害者と2人目の被害者、それは絵美によるものなの」
[メイン] 堂田 凛 : 「被害者が増えれば、それだけ絵美が眠る場所に、あの子がまだいる場所に人の目が行く」
[メイン] 堂田 凛 : 「そうなったらあの子があそこで静かに眠ることが出来ない」
[メイン] 堂田 凛 : 「だから、代わりに私が始めたの」
[メイン] 堂田 凛 : 「私が模倣犯になれば、あの子がいる場所には誰も立ち入らないから」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「絵美を解放する事はできないの?」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……ほーら、やっぱ凛さんは、そういう人だ……」
[メイン] 園崎 魅音 : ウェンズデーの言葉に、こくりと、頷く。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「凛さん……ごめんなさい。聞いたからには絵美さんのこと、解放させてあげたいです」
ウェンズデーの言葉に同意して
[メイン] 園崎 魅音 : 「………………凛さんはさ、どうして絵美ちゃんのために、そこまで尽くそうって、思ったのかな、凛さんは意外と背負い込みがちな人なのは知ってたけど……でも、それにしても今回の行動は、大きすぎる」
[メイン] 園崎 魅音 : 「絵美ちゃんがこの世界に、未だに縛り付けられている理由は……きっと何かあるんだろうけど、でもその理由は…… ……あまり、いいものだとは、あたしも思えない……」
[メイン] 堂田 凛 : 「どうして、と一言で片づけるのは難しい......すべて、すべて絵美の為なの」
[メイン] 堂田 凛 : 「腕を亡くした彼女は絵が描けず、結局はいなくなった。そして結局、死を選んだ」
[メイン]
堂田 凛 :
「私は彼女が死んだこと、そして行き先を知っている彼女は旧美術室...あそこの地下にあるアトリエで1人で死んでしまった」
「彼女が行くとしたらあの場所しかないもの。彼女がその道を選んだから、私は彼女を尊重することに決めたの」
[メイン] 堂田 凛 : 「だから…絵美があの場所を自分の墓と決めたのなら、私は誰もあの場所に近づけさせない」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……………凛さん、それは─────違う」
[メイン] 園崎 魅音 : 席を立ち、そして凛の手を優しく包むように、握る。
[メイン] 堂田 凛 : 「違わないわ。これはね、助けることが出来なかった彼女への弔いなの。私に唯一出来たこと」
[メイン] 堂田 凛 : 「私は彼女の元へとは行けない。彼女が選んだことなのだから、私に彼女の願いを妨げることは出来ない。絵美が1人でいる事を望んだのだから」
[メイン] 園崎 魅音 : 「分かってる、それだけは分かってるよ」
[メイン] 園崎 魅音 : 「凛さんの気持ちは、あたしは絶対に否定しないし、誰にも否定させない」
[メイン] 園崎 魅音 : 「そこだけは、分かってほしい ……たくさん良い絵を見せてくれた仲でしょ?信じてよ」
[メイン] 園崎 魅音 : 間違っているのは─────"どうすれば、寄り添えるのか"。
[メイン] 園崎 魅音 : 気持ちではない、手段が、間違っていた。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「私にはアトリエに行って絵を完成させれば全て解決に思えて来たわ。私には分からないけど…凛、あなたなら…絵美は嬉しいんじゃない?」
[メイン] 堂田 凛 : 「…私には、描けない。それに、行けない」
[メイン] 堂田 凛 : 「恐いの。もしそこで彼女の遺体を見てしまったら、私は……」
[メイン] 園崎 魅音 : 包み込む手の力を少し強くし、握る。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「人生とは役者、舞台では演じ、それが終われば消えていく……ウィリアム・シェイクスピア著【マクベス、第5幕】より抜粋」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「カーテンを下ろすのよ、あなたがね」
[メイン] 堂田 凛 : 「…私はそんな気はないわ。彼女があの場所に居続けることを願ってるの」
[メイン] 園崎 魅音 : 「………両腕を失って、もう絵を描けない状態のまま、この世界に留まって」
[メイン] 園崎 魅音 : 「大好きな絵を描けないまま、ずっと生き続けなければいけなくて」
[メイン] 園崎 魅音 : 「そして何よりも………自分の見せたい作品も、表現できなくて、燻ぶらせるくらいなら……」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……ねぇ、凛さん……絵美ちゃんは……"苦しんでいる"よ」
[メイン] 園崎 魅音 : 「………凛さんの、弔いたいと思う気持ち、そして─────ずっと、生き続けてほしい気持ち、それはあたしも……分かるよ」
[メイン]
園崎 魅音 :
「……大切な人と、もう会えない苦しさは─────あたしも、知ってるから」
脳裏に浮かぶ、悟史の姿。自分が過去に封じ込めた恋情。
[メイン] 園崎 魅音 : 「だからこそ………乗り越えよう、徐々にでいいの、ゆっくり、一歩ずつ……」
[メイン] 園崎 魅音 : 「怖いよ、真実を突き付けられるのは、嫌だよ、理解してしまうのは」
[メイン] 園崎 魅音 : 「─────でも凛さん、今は……一人じゃないから」
[メイン]
園崎 魅音 :
「あたしがいる、そして……」
目線を矢吹、そしてウェンズデーへと向け。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……そうっすよ、凛さん。俺もいますよ」
魅音に頷いて、そう答える。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「……ここまで来たら全て終わらせたいわ」
視線を合わせない、が同調する様に述べる。
[メイン] 堂田 凛 : 「…だけど、私は…絵美と…離れたくない…」
[メイン] 堂田 凛 : 「私にはあの子がいないと…守ってあげないと…」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「Spare the rod and spoil the chil…可愛い子には旅をさせよ」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「縛り付けるのは愛じゃないわ」
[メイン] 堂田 凛 : 縛り付けるという言葉に、自分の母親の姿を思い浮かべて
[メイン] 堂田 凛 : 「………」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「……ま、そんなにお人形遊びがしたいなら好きにしたら?」
[メイン] 堂田 凛 : 「…違う。私は、母さんとは違う」
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「最後にこれだけは言っておく、あなたは守る守るって言ってるけど…それって絵美は弱いって決め付けてるだけなのよね、そして自己満足に浸ってる」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「ま、サディスティックでいいんじゃない?」
そう言うと席を立つ、焚き付けた、あとは結果がどう転ぶかだ。
[メイン] 堂田 凛 : 「…違う、違う。私が一番絵美のことをわかってるはずなの」
[メイン]
堂田 凛 :
「それを、自己満足だなんて」
ジロリとウェンズデーを睨みながら、椅子からゆっくりと立ち上がる。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「あら、ならどうしたいのサディスティックなエゴイストさん?」
普段から睨んだような瞳を向ける。
[メイン]
園崎 魅音 :
「……………」
対峙する二人を他所に、魅音は腕を組み、そして目を閉じる。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「わかってるなら……守るって、絵美さんに伝えましたか?」
ウェンズデーを睨む凛に志保と同じ違和感を感じ取りながら
[メイン]
堂田 凛 :
「………」
無言で一人旧校舎の方へ歩き出す。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………全く、手が掛かるわホント」
珍しく呆れた笑みを零す。
[メイン]
園崎 魅音 :
「………フッ、やるじゃん、ウェンズデーちゃん」
目を開き、にやりと笑いながら。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「凛さん……!」
無言で歩き出す凛を見て嬉しそうに。
[メイン]
園崎 魅音 :
「それじゃ、そろそろ幕引きと行こっか?ねぇ?」
ウェンズデーが語ったシェイクスピアをなぞらえ、立ち上がり。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「うっす!真吾、行っきまーす!」
魅音に頷いて、元気に立ち上がる。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「……はぁ…なんで付き合ってんだか」
自分で言った今までのセリフに吐き気を覚えながら凛の後ろに続く。
[メイン] DL : 共鳴者たちと凜は旧校舎の美術室へと向かう。
[メイン] DL :
[メイン] DL :
[メイン]
DL :
地下への扉は荷物によって塞がれている。
地下の存在を認識し、荷物をどかし始めると、周囲に冷たい空気が流れ始める。
[メイン]
DL :
薄暗い部屋には闇が増していき、周囲を取り囲んでいく。
気が付けばぼんやりと、共鳴者の前に何かが立っていた。
暗い中でもはっきりと認識をすることが出来る存在は、肘から先の両腕を失っておりその先から血が流れ出ている。現れたのは薄汚れた制服を身に纏った女生徒で、影が落ちる顔は、じっと 、こちらを見つめている。
[メイン] 腕無き美術幽霊部員 : 「ちょうだい......ちょうだい......手を......ちょうだい......」
[メイン] 腕無き美術幽霊部員 : 「あなたがくれないのなら......わたしが切ってあげる!」
[メイン] 腕無き美術幽霊部員 : そういって上げた顔には、憎悪の表情が浮かんでいるのだ。
[メイン] DL : 共鳴判定(強度 6/上昇 1)∞共鳴感情:[友情(関係)]
[メイン] 園崎 魅音 : (2+1)DM<=6 共鳴判定(ルーツ属性一致) (3DM<=6) > [9, 1, 9] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン] system : [ 園崎 魅音 ] 共鳴 : 2 → 3
[メイン] 矢吹 真吾 : 1DM<=6 〈∞共鳴〉 (1DM<=6) > [4] > 1 > 成功数1 成功
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 2DM<=6 〈∞共鳴〉 (2DM<=6) > [10, 3] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] system : [ 矢吹 真吾 ] 共鳴 : 1 → 2
[メイン]
DL :
魅音と真吾の頭にエミ自身の思い出が流れ込んでくる。
楽しく過ごした日々、壊された日常。彼女は地下のアトリエで、多くの時を過ごしていた。
孤独でありながらも孤独を恐れている。誰か私を連れ出して......そう願っている声が聞こえた。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………そりゃそうだろうね、こんな埃くさい場所にいたら、嫌になるよ、誰でも」
[メイン] 園崎 魅音 : 「光も無ければ、一緒に語り合って笑い合える友達もいない、あるのはただ……闇」
[メイン] 園崎 魅音 : 魅音の目に光が失われていく。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「うっ、こ、これは絵美さんの……?」
流れ込んできた絵美の思い出に頭を抑えて
[メイン]
堂田 凛 :
「ああ…絵美、そこにいるのね」
ゆっくりと女生徒の方へと歩み寄る。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………」
指鳴らし二回、Snap!Snap!
静かなアトリエだからこそ、音はよく響く。
[メイン]
DL :
共鳴者は《怪異》に成り果ててしまったエミの攻撃に耐えながら、解決のために動かなけらばならない。
ここからラウンド進行を開始する。
[メイン]
DL :
イニシアチブ値
【身体】+〈スピード〉技能レベル。
[メイン]
DL :
終了条件
「地下への扉を開く」「地下への扉を壊す」
[メイン]
DL :
地下の存在を知っているのであれば、扉を開くために物を動かす必要がある。
〈*運動〉や〈ストレングス〉の判定に成功することで、以下の物品を移動させることが出来る。
[メイン]
DL :
椅子×2D3脚:1つ持つだけなら判定は必要ない。複数個持つ場合は、1つ増えるごとに難易度が1つ上昇する。
段ボール×1箱:技能の判定にシングルでそれぞれ成功する必要がある。
彫像:技能の判定にトリプル以上で成功する必要がある。
[メイン] DL : 2d3 (2D3) > 3[2,1] > 3
[メイン] DL : 椅子は3脚
[メイン] DL : ルールが飲み込めたなら、真吾からどうぞ!
[メイン] 矢吹 真吾 : 2DM<=7 〈武術(草薙流古武術(未完成))〉 (2DM<=7) > [5, 2] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン] 矢吹 真吾 : 2d3+5 (2D3+5) > 4[3,1]+5 > 9
[メイン] DL : 真吾の武術により、彫像が半分ほど壊れる。
[メイン] DL : 次は腕
[メイン] 浮遊する手(右) : 1DM<=4 〈首絞め〉 (1DM<=4) > [2] > 1 > 成功数1 成功
[メイン] 浮遊する手(左) : 1DM<=4 〈首絞め〉 (1DM<=4) > [2] > 1 > 成功数1 成功
[メイン] DL : 1d4 (1D4) > 1
[メイン] DL : 1d4 (1D4) > 3
[メイン] DL : 真吾とウェンズデーに浮遊する手がそれぞれ襲いかかる。
[メイン] DL : 回避を行う場合は〈*運動〉〈スピード〉〈アクロバット〉〈危機察知〉など。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 2DM<=6 〈危機察知〉 (2DM<=6) > [9, 10] > -1 > 成功数-1 ファンブル
[メイン] DL : 1d5 【欲望、情念、理想、関係、傷】 (1D5) > 5
[メイン] DL : 1d9 【欲望、情念、傷】 (1D9) > 6
[メイン] DL : ウェンズデーは共鳴判定(強度 2/上昇 1)∞共鳴感情:[疑念(傷)]
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (2+1)DM<=2 共鳴判定(ルーツ属性一致) (3DM<=2) > [9, 5, 8] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] DL : 失敗したので憑依判定はなし
[メイン] 矢吹 真吾 : 3DM<=8 〈スピード〉 (3DM<=8) > [8, 5, 6] > 3 > 成功数3 トリプル
[メイン] DL : 迫り来る手の回避に成功。
[メイン]
園崎 魅音 :
じゃ、彫像を銃で撃ち抜くよー
成功数1でもう破壊可能だね?
[メイン] DL : いいよ
[メイン] 園崎 魅音 : 2DM<=8 〈★射撃(ハンドガン)〉 (2DM<=8) > [2, 2] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン] 園崎 魅音 : 2+2d6 ダメージ (2+2D6) > 2+7[4,3] > 9
[メイン] 園崎 魅音 : 暗闇の中、赤い閃光が放たれるや否や、耳に響く音が鳴り渡る。
[メイン] 園崎 魅音 : そして、火薬の匂いがほんのりと漂う。
[メイン] DL : 半分だけ残っていた彫像は砕け散った。
[メイン] 園崎 魅音 : 「よしよし……でもまだまだどかさなくちゃいけないものがあるね」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……魅音さん、すごいっす」
スタンガンとか物騒なもので身を守るのが流行ってるのかなと内心思いながら
[メイン] DL : 残りは椅子が3、箱が1
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 私は椅子を1つ退かすわね
[メイン]
DL :
わかった
判定不要なのでどかすことに成功する。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「っ…………」
先程掴まれた首を摩ってから椅子を掴む、この重さなら度かせそうだ。
[メイン] DL : 残りは椅子が2、箱が1
[メイン] DL : 絵美ちゃん
[メイン] 腕無き美術幽霊部員 : 2DM<=5 〈憑依〉 (2DM<=5) > [4, 10] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] 腕無き美術幽霊部員 : その場に佇み、様子を見ている。
[メイン] DL : 凜
[メイン] 堂田 凛 : 絵美が行動しないなら椅子を運ぼうかしら
[メイン]
堂田 凛 :
「…絵美」
眼前に佇む絵美の元に向かいたい足を止めて、今は自分がやるべきことに集中する。
[メイン] DL : 残りは椅子が1、箱が1
[メイン] DL : 2ラウンド目
[メイン] DL : 真吾からどうぞ!
[メイン] 矢吹 真吾 : 箱に殴り掛かります!
[メイン] 矢吹 真吾 : 2DM<=7 〈武術(草薙流古武術(未完成))〉 (2DM<=7) > [4, 7] > 2 > 成功数2 ダブル
[メイン] DL : 真吾の古武術の前では箱はただの箱でしかない。
[メイン] DL : 残りは椅子1脚
[メイン] DL : …の前に腕だな
[メイン] 浮遊する手(右) : 1DM<=4 〈首絞め〉 (1DM<=4) > [8] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] 浮遊する手(左) : 1DM<=4 〈首絞め〉 (1DM<=4) > [9] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] DL : 効果がなかったり避けられたりしたからか、2本の手は様子を見るように絵美のそばを漂っている。
[メイン] DL : イニシアチブ3組
[メイン] 園崎 魅音 : ウェンズデーちゃん、お願い!
[メイン] ウェンズデー・アダムス : もう一つの椅子を退かすわ。
[メイン] DL : 判定不要のため無事どかすことに成功する。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………」
気のせい?ウェンズデーの手が3つに見えるような…
[メイン]
DL :
荷物を動かすと、古びた木製の扉が現れる。
他の床板と綺麗に揃えられており、確かにこれなら見つかりにくいだろうと感じる。
地下への扉しっかりと閉じられているため、扉をこじ開ける必要がある。
扉を破壊するために必要なダメージは4だ。
[メイン] 園崎 魅音 : 2DM<=8 〈★射撃(ハンドガン)〉 (2DM<=8) > [2, 1] > 3 > 成功数3 トリプル
[メイン] 園崎 魅音 : 3+2d6 (3+2D6) > 3+11[6,5] > 14
[メイン] 園崎 魅音 : しかし文明の利器の前には無力だ。
[メイン] DL : 扉を破壊すると同時に、エミの幽霊は消えていく。
[メイン] DL : 戦闘ラウンド終了。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「大人しくなったわね…あとは中を検めるだけ、ハンド…もういいわ」
ウェンズデーの肩に乗ったツギハギの「右手」は鞄に帰っていく。
[メイン]
園崎 魅音 :
「…………もうすぐだ」
光の無い目で、低い声で、そう告げる。
この地下の先には─────"死"の匂いが、する。
太陽の明るい表側の世界で見ることは、決してないであろうもの。
[メイン] 園崎 魅音 : その手には、重々しく黒光るハンドガンが備わっており。
[メイン]
堂田 凛 :
「…絵美」
さっきまで絵美がいた場所をじっと見つめて
[メイン]
園崎 魅音 :
「凛さん」
背を向けたまま。
[メイン] 園崎 魅音 : 「絵美ちゃんは、"あの向こう"にいる」
[メイン] 園崎 魅音 : 魅音の目は、開かれた地下への暗闇へと向けられていた。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「……あとは2人でお好きに」
[メイン] 矢吹 真吾 : 「……凛さん!頑張ってください!」
[メイン] 園崎 魅音 : 「……………凛さん、もしも恐れているなら、見たくないなら」
[メイン] 園崎 魅音 : ゆっくりと振り返る、光の無い、瞳孔の開かれた─────"鬼"の目。
[メイン] 園崎 魅音 : 「あたしが、"終わらせる"けど」
[メイン]
園崎 魅音 :
「それで、いいの?」
リロードしながら。
[メイン]
堂田 凛 :
「…そんな恐い顔をしなくても大丈夫よ」
ポンポンと、魅音の頭を撫でて
[メイン] 園崎 魅音 : 「…………………」
[メイン]
堂田 凛 :
「食堂ではワガママを言って、意地をはってたけど…」
「さっきまでそこにいた絵美を見て分かったわ」
[メイン]
堂田 凛 :
「本当は一人は嫌なんだって」
「…私が間違ってたのね」
[メイン]
園崎 魅音 :
殺気立つ魅音の雰囲気が、和らいでいく。
開かれた瞳孔も─────瞼を閉じ。
そして、だらりと、銃を握った腕を下げて。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……………やったことは、そうかもね、でも」
[メイン] 園崎 魅音 : 「あたしは、何度だって言うよ、気持ちだけは」
[メイン] 園崎 魅音 : 「間違ってなんか、いない」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………凛、悔いのないようにね」
いつの間にか鞄を抜け出した「右手」もウェンズデーの肩の上に登り、凛に向けて指ハートを見せてから鞄に戻る。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……凛さん!自分の気持ちに従ってください」
自身の胸に拳を当てながら、そう凛に伝える。
[メイン] 堂田 凛 : 「みんな、本当にありがとうね」
[メイン] 堂田 凛 : 「すぐにつれて戻ってくるから、待っててもらえる?」
[メイン] 矢吹 真吾 : 「はい!いつでも待ってます!」
[メイン]
園崎 魅音 :
「…………まったく凛さんは、しょうがないなぁ~!」
いつもの調子の、呑気で明るい魅音の返答が返ってくる。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : 「何かあったら困るからね」
[メイン] 堂田 凛 : 3人の返事に笑顔で応えて、一人階段を降りていく。
[メイン] 堂田 凛 :
[メイン] 堂田 凛 : 数分後、カツンカツンと階段を上がる音が美術室内に響くと、制服を着た白骨死体を抱えて戻ってきた凜の姿があった。
[メイン] DL : 共鳴判定(強度 6/上昇 1)∞共鳴感情:[後悔(傷)]
[メイン] 矢吹 真吾 : 2DM<=6 〈∞共鳴〉 (2DM<=6) > [7, 6] > 1 > 成功数1 成功
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (2+1)DM<=6 共鳴判定(ルーツ属性一致) (3DM<=6) > [9, 9, 7] > 0 > 成功数0 失敗
[メイン] 園崎 魅音 : (3+1)DM<=6 共鳴判定(ルーツ属性一致) (4DM<=6) > [4, 7, 1, 8] > 3 > 成功数3 トリプル
[メイン] system : [ 園崎 魅音 ] 共鳴 : 3 → 4
[メイン] system : [ 矢吹 真吾 ] 共鳴 : 2 → 3
[メイン]
園崎 魅音 :
「…………………………」
痛ましそうに、その白骨死体を見やる。
[メイン]
DL :
魅音はトリプル成功なので
共振《怪異》との親和性が高まり、影響を受けやすくなった。
対象の《怪異》の共鳴感情をひとつ追加で獲得。
[メイン] DL : 後悔(傷)、嫉妬(情念)、哀しみ(情念)、友情(関係)
[メイン] 園崎 魅音 : 友情(関係)で
[メイン] DL : わかった
[メイン]
DL :
真吾と魅音は、この遺体から深い哀しみ、後悔、未練の感情が流れ込んでくる。
絵を完成させることが出来なかった。その後悔が、彼女をこの場所に縛り付けている。
[メイン]
園崎 魅音 :
結局知らないまま終わることになるかもしれないけど
でもあそこで感じたことを全て、過去として終わらせたくない
だからあたしは、友情として受け取ることにする
[メイン] 園崎 魅音 : こうすれば、忘れないから。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………あの絵……凛さん、絵美ちゃんが完成できなかった絵って、地下にあったかな」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「うっ……凛さん、その子が……」
未練の感情が流れ込むも、耐えて凛が抱える白骨死体を見る
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「………………」
何も言わずに事の巻末を見守る。
[メイン]
園崎 魅音 :
後悔の感情が、魅音の心に溢れていく。
この世を去ろうにも、去り切れない気持ち。どうしようもないもの。
[メイン] 堂田 凛 : 魅音と真吾にうなずき、絵美が抱えていた絵を3人に手渡す。
[メイン]
園崎 魅音 :
「…………」
その絵を見る。
[メイン]
DL :
キャンパスを確認すると、そこには真っ赤で鮮やかな彼岸花に囲まれた、1人の女性が描かれていた。
どことなく堂田凛に似ているような気もする。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………はは、凛さんは随分と、愛されてることで」
[メイン] 園崎 魅音 : 小さく笑いながら、そして白骨死体の頭を撫でるように、手を添えて。
[メイン] 園崎 魅音 : 「なーんだ、もう……"完成"、してるじゃん」
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「少し歪んだ愛だけどね……」
色彩アレルギーのウェンズデーでも、この絵は何とか見れる様だ。
[メイン] 園崎 魅音 : ─────その真っ赤な彼岸花は、きっと……その色は……。
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……でも、綺麗ですね」
少し歪んだ友情だなとウェンズデーに内心同意して
[メイン] 堂田 凛 : 3人の言葉に素直に頷いて
[メイン] 堂田 凛 : 「みんなも言ってるわ。この絵は完成してる」
[メイン] DL : 凜がそう絵美に告げると、白骨死体の2つの手がキャンパスをふわりと抱きかかえたかと思うと「ありがとう」と、どこからともなく声がし、遠く消えていく。
[メイン] 園崎 魅音 : 潤む瞳で、消えていく彼女を見送って。
[メイン] 園崎 魅音 : 指で、零れそうになる涙を自分で拭い。
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「…………いい幕引き、だったかしら?」
最後まで絵美の気持ちが分からなかった、それでも感謝された事がむず痒い。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……ふふ、そうだね……悲劇でもあり、喜劇でもある……ハッピーエンドだ」
[メイン]
矢吹 真吾 :
「……やりましたよ、草薙さん」
どこからか聞こえた声で絵美が解放されたと察して、そう呟く。
[メイン] 園崎 魅音 : 矢吹を賞賛するように、ゆっくりと頷き、笑顔を向けつつ。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……ねぇ、凛さん……この、赤い彼岸花の「花言葉」って、知ってる?」
[メイン] 園崎 魅音 : 優しい口調で、語りかけるように。
[メイン]
堂田 凛 :
「いえ、花言葉には詳しくないから…」
慈しむように、キャンバスを眺めながら
[メイン] 園崎 魅音 : 「……ふふ、それならこれはきっと……絵美ちゃんから凛さんへと向けた……最後の言葉だよ、きっと」
[メイン] 園崎 魅音 : 確かに受け取った"友情"は、しっかりと……咲かせるよ。
[メイン] 園崎 魅音 : そして魅音は、静かに凛の方へと向いて。
[メイン] 園崎 魅音 : 涼しく、そして優しい笑顔で、目を細めながら。
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン] 園崎 魅音 : 「想うはあなたひとり」
[メイン] : 『想うはあなたひとり』
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] :
[メイン]
:
声が、重なって聞こえたかもしれない。
幻聴であるかもしれない。
[メイン] : その答えは、探したところで、無意味だ。
[メイン] :
[メイン] : 月明りが、差し込んだ。
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] :
[メイン]
DL :
絵美は無事、未練を果たしこの世から去ったのだろう。
残された白骨死体と絵画をどうするかは、共鳴者に委ねると良い。家族に伝えても良いし、このままひっそりとこの場所に残しておくのも1つの結末かもしれない。
[メイン]
DL :
後日、ひっそりと開かれた大学の展示会で、彼女の作品が飾られるとの話を耳にする。
観に行くとギャラリーの隅、ひっそりと飾られる絵画が存在した。
「悲願の花」、この絵画はそう名付けられたそうだ。
[メイン]
DL :
こうして共鳴者たちは1人の少女と絵画にまつわる、奇妙な話に終止符を打った。
いつか思い返すのであれば、不思議な体験であったと笑いあえるかもしれない。
彼女の悲願を叶えられたのだろうか?それは真っ赤に染め上げられたキャンパスが物語っている。
[メイン] DL :
[メイン] DL :
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「ねぇあなた、この彼岸花の絵、素敵だわ」
「本当だね、金にものを言わせて買いたいけどきっとここに飾るのが一番だよ」
展示会の中異彩を放つ黒い3人、ゴメズと妻モーティシア、その娘ウェンズデー
[メイン]
ウェンズデー・アダムス :
「知ってるかい?赤い彼岸花の花言葉」
「知ってるわあなた」
「カラミーァ(愛しの君)…」
「モンシェール(愛しの人)…」
背後でイチャつく両親にイライラしながらもじっと絵を見つめるウェンズデー。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : あの時の事を覚えていることが彼女への手向けになるだろう、ウェンズデーは最後に心に呟いた。
[メイン] ウェンズデー・アダムス : (虹を見てムカついたり、ポップソングを聴いて耳から血が出るたびに、あんたを思い出す)
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン] 園崎 魅音 :
[メイン]
園崎 魅音 :
あれから日数が経過し、そして……凛が手を染めた行為も、太陽の下で裁かれることとなった。
ただ、自首したことに加えて、とある権力者からの御言葉によって、ある程度、刑が軽くされた。
[メイン]
園崎 魅音 :
加えて、ニュースへ取り上げられないように、裏側で"圧力"が施されただとか……。
何はともあれ、穏便な措置となった。
[メイン] 園崎 魅音 : そして、依頼を全て終えた魅音は、改めて堂田家へと訪れていた。
[メイン] 園崎 魅音 : 「─────というわけで志保さん、凛さんは自殺に手を出すことは、一切無いのでご安心を」
[メイン] 園崎 魅音 : 静かに、紅茶を口にしながら。
[メイン]
堂田 志保 :
「本当に、本当にありがとうございました」
何度もペコペコと、自分の娘よりも幼い魅音に頭を下げてお礼を述べる。
[メイン]
園崎 魅音 :
「いえいえ、お母様の娘を思う気持ちが、今回の件の解決に導いたわけですからねぇ」
にこりと笑いながら。
[メイン] 園崎 魅音 : 「ただ─────娘さん……凛さんは、思いつめていました、それは、事実です」
[メイン] 園崎 魅音 : 「"犯罪"に手を染めるほどにまで……」
[メイン]
堂田 志保 :
「………」
弁解できずにただ顔を俯かせて黙って魅音の言葉を聞いている。
[メイン]
園崎 魅音 :
「………」
静かに、紅茶を口にしながら。
[メイン] 園崎 魅音 : 「………よそ様の家庭に口出しするのも、大変失礼なことであると承知した上で……提言します」
[メイン] 園崎 魅音 : 「もう凛さんは、立派です、ですので……ここから先の人生、少し彼女の自由意志に委ねてみるのもまた」
[メイン] 園崎 魅音 : 「志保さんの、勇気ある一歩になるのではないでしょうか?」
[メイン]
堂田 志保 :
「………それは」
否定しようとするも、言葉の続きを出すことができず
[メイン] 堂田 志保 : 「そう、ですね。あの子ももう20歳なんですから、立派な大人ですものね」
[メイン] 園崎 魅音 : 「ふふ、その通りです、もう私も学ぶことばかりなんですから」
[メイン]
園崎 魅音 :
「ご理解いただき、ありがとうございます」
頭を下げて。
[メイン] 堂田 志保 : 「はい。ずっと娘とふたりきりの生活をしていたので、私が過剰に過保護になっていたのかもしれません」
[メイン]
堂田 志保 :
「今後はもう少し、凜の好きなようにさせてみます」
憑き物が落ちたような顔で魅音にそう告げて
[メイン]
園崎 魅音 :
「ええ、ご英断です」
こくりと頷いて。
[メイン]
園崎 魅音 :
「それでは、依頼報告は以上とさせていただきまして……せっかくなので、こちらを」
志保に、少し難しそうなレシピの載った料理本を差し出し。
[メイン] 園崎 魅音 : 「これ、結構手応えあるんですよ~!いやはや、完璧に仕上げるのが中々難しくて……」
[メイン] 園崎 魅音 : 「"誰か"に頼らないと、美味しくならないんですよ~!」
[メイン] 園崎 魅音 : あれこれ指示し、行動を束縛する教育から、自由意志に委ねる移行は、難しいものだ。
[メイン] 園崎 魅音 : だから、"娘に頼る"という行為を、ここで提案する魅音であった。
[メイン]
堂田 志保 :
娘の凜のようにくすりと笑って
「…はい。なにからなにまでありがとうございました」
[メイン]
園崎 魅音 :
「いえいえ!とんでもない、余計な節介ってやつかもですしねー!」
豪快に笑いながら。
[メイン]
園崎 魅音 :
「では、また何かあったら、あたしに頼んでください!」
サムズアップし。
[メイン] 堂田 志保 : ぺこりと深々とお辞儀をして
[メイン] 園崎 魅音 : 同じくお辞儀をし、そして魅音は堂田家を後にするのだった。
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園崎 魅音 :
空を見上げる。青い色が、一面に広がっていた。
空気も澄んでいた。鼻の奥を通り抜けていく感覚が、心地いい。
[メイン] 園崎 魅音 : 「……こっちだってそう、愛情であることには、変わらないんだからねぇ」
[メイン] 園崎 魅音 : 「ヒトってまったく、厄介な生き物だよ、誰かのことを思って行動したところで、それが空回りしちゃうことがある」
[メイン] 園崎 魅音 : 「そして……それに気が付けないことすらも、ある」
[メイン] 園崎 魅音 : 「あたしも……他人事に思わず、戒めとかないとなーっと」
[メイン] 園崎 魅音 : 「さ!帰ろ帰ろー!」
[メイン] 園崎 魅音 : 魅音のライムグリーン色のポニーテールが、風に揺れるのだった。
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[メイン] 園崎 魅音 :
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エモクロアTRPG
『悲願への染描』
[メイン] DL : おしまい
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